内山春雄氏とパトリック・チン氏は、ハワイのユニークな鳥類を守る保全活動を支援し、多くの人々に保護活動を促すために芸術的才能を活かしています。
内山春雄氏は鳥たちの美しさと多様性を人々の心と記憶に残し、ハワイミツスイに関する認識を高めるため実物そっくりの鳥を彫刻します。
絶滅の危機に迫られているハワイミツスイへの認識を更に高めるために、内山氏が4体の彫刻を特別作製しました。
パトリック・チン氏は彼の作品を通して子供たちにハワイ固有の野生動物について教えを説くことを生きがいとしています。
内山春雄氏は、見事なまでに実物そっくりの木製の鳥を彫刻するのが専門の日本の名工です。鳥類保護に情熱を注ぐ内山氏は、確認されているだけでも60種以上にものぼるハワイミツスイのうち3分の2種近くが既に絶滅しており、現在生息する多くの種が絶滅危惧種に指定されていることを知り、大変心を痛めています。生き残っている鳥たちは、個体数が少なく離れた場所に生息していることから、人々が鳥たちを目にしたり、つながりを感じたりするのが難しくなっています。
ハワイミツスイの生存は、意義ある保全活動の基礎となる公共の認識と理解が鍵です。その美しさと多様性の幅広さを表現することで、ご覧になる皆さんの心と意識に鳥たちが生き続けることを内山氏は願っています。



この4体は、首都ワシントンD.C.にあるアメリカ合衆国議会議事堂の隣に位置する上院議員ハートオフィスビル内メイジー・ケイコ・ヒロノ上院議員のオフィスに長期貸し出し作品として飾られています。ヒロノ議員は、人間が持ち込んだ外敵や病気により数が激減してしまったハワイ固有種で森林に棲む鳥類を含む、ハワイの生物多様性の保全に努めることに情熱を注いでいます。
この4体は、カウアイ島のアキキキ(Oreomystis bairdi カウアイキバシリ)とアケケエ(コバシハワイミツスイ)、そしてマウイ島のキヴィキウ(Pseudonestor xanthophrys オウムハワイマシコ)とアーコヘコヘ(Palmeria dolei カンムリハワイミツスイ)です。2022年に公表された報告によると、病気による死亡増加の脅威に対応した迅速な保全策なしでは、現在生き残っている種が10年以内に絶滅する確率は高いと研究に携わった生物学者たちは強く同意しています。ヒロノ議員は、外来種である蚊が媒体で広がる鳥マラリアの感染から鳥たちを守るために、連邦政府から3,500万ドル以上の補助金を支援しました。
パトリック・チン氏は彼の作品を通して子供たちにハワイ固有の野生動物について教えを説くことを生きがいとしています。パトリック氏は絵の制作過程で実演を行い、ミュージアム来館者も一緒になって作品の中にハワイ固有種オーヒア レフアの赤い花を描きました。その際「愛情を込めて筆を加えるように」と呼びかけました。
